【2024年最新】業界別VR/メタバースのビジネス活用事例11選

VRとはユーザーが完全に仮想環境に没入できる技術であり、エンタメ活用のイメージが強く、ビジネスでの導入・活用のイメージがうまく湧かない方が多いと思います。

しかし、Meta Quest 3やPICO 4などの性能も高く価格帯も手ごろなデバイスが増えており、国内・海外ともにVRを活用したビジネス推進を行っている会社が多くなっています。

そこで、この記事では「VRの具体的なビジネスでの活用方法」や「VR活用によって効率化や効果がどのように出ているのか」などを解説するので、ビジネス活用を検討されている方はぜひご一読ください。

目次

VR/メタバースとは?|VR/メタバースに関する基礎知識の整理

メタバースとVRは、ビジネスの未来を形作る鍵として急速に注目されていますが、これらの用語はしばしば混同されます。

まずは、VR及びメタバースについて解説します。

VR(Virtual Reality / 仮想現実)とは

VR(バーチャルリアリティ)は、ユーザーが完全に仮想環境に没入できる技術です。

専用のヘッドセットを通じて、360度のバーチャル空間にアクセスし、現実とは異なる体験を楽しめます。

ビジネスにおいてVRは製品設計、医療訓練、不動産の内覧/内見など、リアルな体験が求められる場面で活用されています。

メタバース(MetaVerse)とは

一方、メタバースの概念は、1992年のニール・スティーヴンスンの小説「スノウ・クラッシュ」に端を発します。

これは、現実とは異なる持続可能なデジタル環境であり、ユーザーはアバターを通じてこの世界に参加します。

「メタバース」は「超える(meta)」と「宇宙(verse)」を組み合わせた言葉で、「現実を超越した世界」を意味します。

ビジネス分野においてメタバースは、ブランディング、商品展示、顧客との新しいインタラクションの形態として利用されています。

VRとメタバースの違い|仮想空間自体か、仮想空間での活動や関係性を示すのか

「VR」は主にそのものの技術や体験のことを意味することが多いです。

一方で「メタバース」は概念的なニュアンスで使われがちで、デジタル環境でのユーザー同士の「相互作用」と「持続性」を重視されます。

具体的にはVRではない「どうぶつの森」や「Fortnite」もメタバースの一種と呼ばれることもあります。

つまり、メタバースはVRに限定されるわけではなく、仮想の空間における他人との関係性や世界全体のことを意味することが多いです。

使う際にはこの観点を意識して使い分けいただければ幸いです。

ビジネスでVR/メタバースが注目されている理由

これまで説明してきたVR/メタバースがビジネスで注目を集めています。

有名なところで言えば、VRが得意である『現実に似た仮想空間の作成』により、現実では手間がかかる or 再現が難しい環境や状況を容易に再現できることを生かす使い方をしています。

例えば、危険が多い工場や工事現場における過去の事故を追体験することで、従業員の安全に対する意識を向上させることや、医療現場における手術の手順のトレーニングなどです。

日本では多くの企業で人手不足が喫緊の課題となっており、トレーニングや研修の効率化が求められているという社会背景も相まっています。

VRを事業に活用する企業の3つの効果・メリット

VRをビジネスに導入していくことで以下のような多くの効果を見込むことができます。

そこで大きく3つのメリットを詳しく紹介します。

  • 現実で再現が難しい状況の研修を行える
  • 時代の流れに則したリモートワークの促進と活性化
  • 市場規模の拡大に伴い、新しいビジネスチャンスを獲得できる

現実で再現が難しい状況の研修を行える

先述の通り、VRでは仮想空間を使うため、現実では起こりにくい状況を再現して、繰り返し学習できる環境を提供できます。

要は様々な状況を想定したシミュレーションをバーチャルで実現できるというものです。

これまでの現地研修や座学などでは情報として理解はするものの、記憶に残りにくいという課題がありました。ただVRを使うと身体行動と伴って追体験できるため、記憶に残りやすく、事故や失敗の防止に繋げることができます。

また、VRは端末があればどこでも体験できることから、これまでの研修をVR化することもでき、研修場所代や移動費、宿泊費を削減するというコスト削減の効果も狙えます。

また近年では、Appleの「Apple Vision Pro」やMetaの「Meta Quest 3」など、高速な処理能力を持つチップセットや、現実に近い体験を提供する高解像度のディスプレイを持ったデバイスが出てきており、ハンドトラッキングやアイトラッキングなどの機能を使うことができます。

コントローラーを使うと少し現実の作業とは異なるゲーム的な感覚のコンテンツになることも多かったのですが、端末の進化により、一層現実に即した体験をVRで実現できるようになってきました。

※Apple Vision Pro 解説記事:ついに日本発売!Apple Vision Proの特徴やアプリ開発と最新事例・レビューまとめ

※様々なVRデバイス紹介記事:【2024年最新】VRデバイスの特徴や選び方を徹底解説|注目のVRデバイス/VRヘッドセット10選

時代の流れに則したリモートワークの促進と活性化

COVID-19パンデミックの影響で多くの企業がリモートワークを導入し、最近ではフルリモートワークを採用している会社もあり、物理的に直接人と会う機会も減少しています。

その流れに合わせて、遠方の顧客や社員とオンラインでやり取りする場面も増え、資料や通話だけでは詳細なイメージが伝わっておらず、認識のずれが生じている場合がしばしば発生しています。

このような時にVR/メタバースを活用できます。

昨今のVRプラットフォームやVRアプリでは複数人が同時に同じ仮想空間に入ってやり取りができる「マルチプレイ機能」や空間内に好きな3Dモデルを表示させる機能などにより、従来の文字や電話だけのやり取りでは実現できなかった円滑で伝わりやすいコミュニケーションが実現できます。

地理的な制約がなくなることで、企業は世界中の優秀な人材を採用することが可能になり、多様性とイノベーションの促進につながり、3Dモデルを共有しながら話し合うことで、オフラインの会議でも難しい3次元的なイメージのすり合わせも可能になる、といったVR独自の価値もあります。

このようにリモートワークツールとしてVRを活用することで、チームの結束力を高め生産性を向上させつつ、地理的な制約を超えた柔軟な働き方を実現しています。

市場規模の拡大に伴い、新しいビジネスチャンスを獲得できる

これまで紹介したのはVR/メタバースを活用した場合の短期的な効果/メリットでした。

中長期の視点で考えると、新しいビジネスチャンスを掴むためのきっかけになります。

VRやメタバースの市場規模は、ここ数年で大きく拡大しており、様々なプレイヤーや企業が参入してきています。

たとえば、イベント業界では、物理的な場所の制限や参加者数の制約なしに、大規模なバーチャルイベントを実施することが可能になりました。

また、新しいテクノロジーを積極的に受け入れ、オンラインでのコミュニケーションや体験を重視するデジタルネイティブ世代が、消費者市場の大きな割合を占めるようになってきています。

この市場の成長と変化に伴い、新しいビジネスチャンスが生まれてくるのですが、事前にVRに触れていないとチャンスを逃してしまう可能性が高くなります。

自社にVRやメタバースに関する知見を有しておくことで、来るべき機会を逃さないようにしましょう

業界別VR/メタバース活用事例

ここからは、業界別のVR/メタバース活用事例を、国内と海外含めて様々ご紹介します。

ぜひ貴社の事業にも活用できそうなヒントが見つかると幸いです。

to C向けのVRゲームについてはこちらの記事でまとまっています。合わせてご確認ください。

【2024年版】絶対に遊ぶべき最新VRゲーム15選|VRゲームに必要な機材や選び方なども解説

小売EC業界

【国内の事例:ニトリ】

ニトリは、店舗でのインテリア提案のために、WebVRの3Dシミュレーションサービス「RITTAI ROOM」を導入しました。

主に家具の販売店舗でお客様に間取りや家具の配置・コーディネートを提案する際に利用し、作成した商品3Dモデルを活⽤し、インテリア相談サービスにて当社のインテリア専⾨スタッフが使⽤し、間取りを3Dで作成し商品を配置して理想のコーディネートプランをご提案しています。

これまでの課題として、商品3Dモデルを活用した複数のサービスを従来からお客様へ提供していましたが、ツールごとにモデルを作製しなければならず、サービス運用の効率と運用コストに課題があったのを、一元管理できるRITTAIプラットフォームを導入したようです。

RITTAI ROOMサービスページ

【国内の事例:三越伊勢丹

三越伊勢丹が提供するメタバースアプリ「REV WORLDS(レヴワールズ)」では、仮想新宿に再現された伊勢丹新宿店や他の商業施設を見たり、買い物したり、コミュニケーションできます。

スマートフォンから24時間どこからでもアクセスでき、自分好みにカスタムしたアバターで仮想空間を楽しめます。

仮想店舗内の商品は、三越伊勢丹オンラインストアに遷移して購入できます。

また、マイルーム機能やアバター着せ替えアイテムなども充実しています。

【海外の事例:Ceek

アメリカ・マイアミを拠点とするCeekは、スウェーデンの大手アパレル会社H&Mのメタバースストア(コンセプト)を公開しています。

このバーチャルショップでは、VRゴーグルやスマートフォンでアクセスでき、店内を歩き回り、商品の3Dモデルや動画を見たり、CEEK通貨で購入したりすることが可能になることが予想されます。

H&Mは、このサービスで、メタバースの世界に新しい価値を創出し、顧客との関係を強化しようとしています。

小売業界の活用事例について知りたい方はこちら↓

※小売業界の活用事例:【小売業界必見!】VR/メタバースショッピングとは?導入メリットや事例を紹介!

製造業界

【国内の事例:トヨタ

トヨタは東京オートサロン2023に合わせて、メタバースプラットフォーム「cluster」上で「バーチャルガレージby TGR/LEXUS」を開催しました。

このイベントでは、出展車両や映像などを仮想空間で自由に見ることができるほか、「お客様参加型モータースポーツ未来会議」などのコンテンツも用意されました。

【海外の事例:BMW

バーチャルとリアルを融合させた新感覚ドライビングシステム「///M Mixed Reality」を発表しました。

このシステムでは、VR/MRグラスを装着したドライバーが、実車「M2」をコントローラーとして仮想空間でドライビングを楽しめます。

レーシングゲームのようなゲーム要素や、現実とは異なる風景や障害物などが登場し、没入感や臨場感が高まります。

製造業界の活用事例について知りたい方はこちら↓

製造業界の活用事例はこちらに詳細まとめています:【製造業・工場のAR/MR/VR活用事例】メリットや導入のポイントを解説

※関連記事:

土木・工事業界

【国内の事例:株式会社つくし工房

つくし工房は、工事現場で起こり得る労働災害の抑止を目的としたVR教材「LookCa」を開発しました。

VRゴーグルを装着すると、墜落災害や重機接触災害など、様々な事故の状況や被災者の視点をリアルに体験できます。これにより、安全に対する意識や危機感を高めることができます。

LookCaは、場所を問わずにVR体験が可能なスタンドアローンタイプを採用しており、操作も簡単です。

つくし工房は、安全ノウハウをVRコンテンツに盛り込んで、工事現場の安全教育の課題解決に貢献しています。

【海外の事例:Colas(フランスの土木会社)】

Colasは、VRを使って工事現場での危険な状況や事故の状況を疑似体験できる安全教育を導入しました。

この教育では、実際の現場をモデルにしたバーチャル建設現場で、衝突災害や応急処置などのシナリオを体験できます。

新人やベテランの作業員の安全意識や危機感を高めるとともに、楽しく内容が身につくものになっています。

Colasは、この教育を他のインフラ企業とも共有することで、事故ゼロの目標に向けて貢献しています。

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※土木業界の活用事例:【土木業界のAR/VR/メタバース活用事例】メリットや導入ポイントを解説!

建築・建設業界

【国内の事例:東急建設

東急建設は、HoloLensというMRデバイスを使って、建物の完成イメージの共有や施工管理を行っています。

HoloLensを装着すると、現実の風景に3Dモデルが重ねられ、建物の外観や内装を仮想空間で見ることができます。

これにより、設計者や施工者、発注者などの関係者が共通の認識を持つことができ、施工品質の向上や無駄な手戻りの削減に貢献しています。

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※建築・建設業界の活用事例:【建築・建設業界のVR/メタバース活用事例】メリットや導入する際のポイントを解説!

不動産・住宅・リフォーム業界

【国内の事例:東急不動産

東急不動産は、複数人で同時に参加できるVRモデルルームを開発しました。

このサービスでは、VRゴーグルを装着した顧客や担当者が、仮想空間上に再現された物件を見たり、操作したり、コミュニケーションしたりすることができます。

これにより、現地に行かなくても物件のイメージを共有しやすくなり、反響率や成約率の向上に貢献しています。

不動産業界の活用事例やサービスを詳しく知りたい方はこちら↓

※不動産業界の活用事例:三井不動産や東急不動産も活用!|不動産業界のAR・VR活用事例から学ぶメリット・導入効果

【国内の事例:NTTコノキュー『NTT XR Real Support』】

NTTコノキューは、NTT XR Real Supportを用いて「技術伝承」「人手不足」「安全確保」等の課題を解決するMR技術を用いた遠隔支援ソリューションを展開しています。

製造業界や不動産業界に向けて展開中です。

HoloLens2とPC、iPadとPCで遠隔から指示ができるため、これまで現場に居なければならなかった作業員を減らすことができます。さらに、遠隔の1名が現地の2拠点を同時に支援する「並行支援」の実現により、人員削減・移動コスト削減など、さらなる効率化が可能です。

ビルや商業施設のメンテナンスの際に遠隔から支援ができ、人員の削減や生産性の向上に貢献しています。

【国内の事例:株式会社LIXIL

LIXILは、水まわりや建材の展示品を仮想空間で見ることができるサービス「バーチャルショールーム」を提供しています。

このサービスでは、PCでアクセスできるバーチャルショールームに入り、展示品の説明動画や特長を確認したり、測定ツールでサイズを測ったりすることができます。

また、予約なしで今すぐオンライン相談や、予約しておうちでゆっくり相談などのオプションも用意されています。

ショールームご来館前の下見や、遠方の方にも便利なサービスです。

住宅・リフォーム業界の活用事例について知りたい方はこちら↓

※住宅・リフォーム業界の活用事例:住宅/リフォームのVR提案に!間取りや部屋レイアウト3Dシミュレーションサービス6選(Web/アプリ)

スポーツ業界

【国内の事例:日本野球機構(NPB)

日本野球機構は、メタカープというメタバースプラットフォームを開発しました。

このプラットフォームでは、仮想空間に広島東洋カープの本拠地であるマツダスタジアムを再現しました。

メタカープでは、試合の観戦や選手のアバターとの交流などができます。また、メタカープのユーザーは、自分のアバターをカスタマイズしたり、他のユーザーとコミュニケーションしたりすることもできます。

メタカープは、カープファンのコミュニティを強化し、新たな収益源を創出することを目指しています。

【海外の事例:マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ

マンチェスター・シティ・フットボール・クラブはソニーグループと協業して、仮想空間にエティハド・スタジアムをリアルに再現するプロジェクトを進行中です。

このプロジェクトでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、試合の映像やデータ、選手のアバターなどを提供し、世界中のファンがチームを身近に感じることができる体験を創出することを目指しています。

ソニーの画像解析技術やセンシング技術、ホークアイのトラッキングシステムなどを活用して、実世界と仮想空間を融合した次世代のオンラインファンコミュニティの実現に向けた実証実験を行っています。

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※スポーツ業界の活用事例:【スポーツ業界のAR/VR活用事例】メリットや導入ポイントを解説!

医療業界

【国内の事例:イマクリエイト

イマクリエイトは、VR注射シミュレーターというサービスを提供しています。

このサービスでは、VR内に表示される模型に従うだけで、筋肉注射の手順を感覚的に習得することができる研修用のサービスです。

座学や教材を用いた事前学習にシミュレーターを加えることで、手順の間違いや抜けを防ぐことが期待されます。

【国内の事例:日本IBMと順天堂大学

日本IBMと順天堂大学は「順天堂バーチャルホスピタル」というメタバースを用いた医療サービスの研究・開発プロジェクトを進行中です。

このプロジェクトでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、順天堂医院を精巧に再現し、患者や医療従事者が様々な体験やコミュニケーションを行えるようにしています。

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※医療業界の活用事例:【医療分野におけるAR/MR/VR】導入メリットや活用事例を紹介!

観光業界

【国内の事例:株式会社あしびかんぱにー

あしびかんぱにーは、バーチャルOKINAWAというメタバースプラットフォームを提供しています。

このプラットフォームでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、沖縄の有名な観光地や特産品が再現されています。

バーチャルOKINAWAでは、沖縄の世界遺産や絶景スポットを見たり、沖縄出身のバンドやVTuberとのコラボイベントに参加したり、沖縄のグッズや食べ物を購入したりすることができます。

これにより、沖縄の魅力を国内外に発信し、新たな観光体験を提供しています。

【海外の事例:America Travel Factory, LLC.

America Travel Factory,LLc.は、アメリカオンラインツアーというサービスを提供しています。

このサービスでは、VRゴーグルやスマートフォンでアクセスできるバーチャルトラベルプラットフォームに乗り込み、アメリカの名所や観光地をリアルタイムで見学できます。

専門のガイドが現地の情報や歴史、文化について詳しく解説し、参加者同士のコミュニケーションもできます。

これにより、自宅にいながらまるで実際にアメリカを旅しているかのような臨場感を味わうことができます。

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※観光業界の活用事例:【2024年最新】観光業界のAR/VR/メタバース活用事例

教育業界

【国内の事例:富士ソフト

富士ソフトは、教育メタバースであるFAMキャンパスを開発しました。

このサービスでは、生徒はアバターとしてバーチャル空間に再現された教育空間に通い、授業や自習、コミュニケーションなどの学習活動に取り組みます。

FAMキャンパスの目的は、オンライン授業で顕在化したコミュニケーション課題を解決し、生徒の学習意欲や競争心を高めることです。

【海外の事例:VictoryVR

VictoryVRは、メタバース上の大学を設立しました。この大学では、VRゴーグルを装着した学生が、メタバース空間に作られたキャンパスや教室にアクセスでき、様々な科目の授業を受けることができます。

この大学は、VR技術を活用して、高品質で低コストな教育を提供することを目指しています。

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※教育業界の活用事例:【教育業界におけるAR/VR/メタバース】導入メリットや活用事例を紹介!

エンタメ業界

【国内の事例:ソニー

ソニーのXR仮想空間プロジェクト「ReVers3:x(リバースクロス)」は、ソニー・ミュージックレーベルズが独自に制作した仮想空間を舞台に様々なアーティストのライブを楽しむことができるショートライブプロジェクトです。

このプロジェクトでは、ソニーのボリュメトリック撮影スタジオやカメラ、Unreal Engineなどの最新技術を活用して、高精細な3D映像としてアーティストのパフォーマンスを再現し、仮想空間内での照明やVJ演出も行います。

【海外の事例:フォートナイト

フォートナイトは、世界最大のメタバースゲームとして、多くの音楽アーティストとコラボレーションしています。

例えば、米津玄師や星野源、ジャスティン・ビーバー、トラヴィス・スコット、アリアナ・グランデなどの有名アーティストが、フォートナイト内でバーチャルライブを開催しました。

これらのライブでは、ゲームの世界観に合わせた演出や、ゲーム内でのグッズ販売やアイテム配布などが行われ、数千万人の視聴者を集めました。

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美容業界

【国内の事例:ジャパンヘナ

ジャパンヘナは、インドからフェアトレードで直輸入したヘナを使った髪染めやトリートメントを販売する企業です。

同社は、メタバースベンチャーのUrth(アース)が提供する「V-air shop(ブイエアーショップ)」を利用して、仮想空間にVR店舗を構築しました。

このVR店舗では、商品の試用や購入のほか、インドのヘナ畑の映像や写真、3Dなどを美術館のように展示したり、アバター同士で会話したり、セミナーや講習会などのイベントに参加したりすることができます。

【海外の事例:PRADA

イタリアの高級ブランドPRADAは、フレグランス「Prada Candy」のリニューアルに際して、初めてバーチャルモデルキャンディを採用しました。

キャンディは、PRADAのウェブサイトやSNSで動画や写真として登場し、フレグランスの世界観やメッセージを伝えています。

さらに、キャンディはプラダのDNAである好奇心、アバンギャルド、個性を体現する新しい可能性へと誘うバーチャルミューズとして注目されています。

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VR/メタバース導入時の課題と対策|

メタバースとVRの導入には多くのメリットがありますが、同時にいくつかの課題も伴います。これらの課題に対処するための適切な対策を講じることが重要です。

技術的ハードルや初期投資が高い場合、クラウドやサブスクを利用する

VRやメタバースの導入には、高性能なハードウェアや専門的なソフトウェアが必要となるため、技術的なハードルと初期投資が大きな課題です。

特に、中小企業にとっては、このコストが導入の大きな障壁になり得ます。

この課題に対処するには、クラウドベースのVRサービスを活用することが一つの解決策です。

クラウドサービスを利用することで、高額なハードウェアの購入や専門的なソフトウェアの開発を避けることができます。

また、サブスクリプションモデルを採用することで、初期投資を抑えつつ、必要な機能を柔軟に利用することが可能になります。

セキュリティ対策とプライバシー保護を徹底する

VRやメタバースをビジネスで活用する際、セキュリティリスクとプライバシー保護は大きな課題となります。

仮想空間でのデータ交換は、個人情報の漏洩や不正アクセスのリスクを伴います。

この問題に対処するためには、セキュリティ対策を徹底する必要があります。

具体的には、エンドツーエンドの暗号化技術を利用してデータの安全性を確保する、定期的なセキュリティチェックを実施する、ユーザー教育を強化してセキュリティ意識を高めるなどが挙げられます。

また、プライバシーポリシーを明確にし、ユーザーに対してどのようなデータがどのように使用されるのかを透明にすることも重要です。

ユーザーが利用しやすい設計・サポート体制を整える

VRやメタバースの技術は、一部の利用者にとっては新しく、習得が難しい可能性があります。

また、新しい技術への抵抗感を持つ人も少なくありません。

この課題には、利用者への十分な教育とサポートが鍵となります。導入初期には、使い方のトレーニングセッションを提供する、直感的で使いやすいインターフェイスを開発する、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れてシステムを改善するなどの取り組みが有効です。

利用者が技術を習熟しやすい環境を整えることで、VRやメタバースの導入をスムーズに進めることができます。

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まとめ

この記事では、メタバースとVRの技術が、製造から医療、教育、エンターテイメントに至るまで、多様な業界に革新をもたらしていることをお伝えしました。

今後、技術の進化とともに、メタバースとVRはさらにリアルな体験を提供し、ビジネスプロセスの効率化、顧客エンゲージメントの向上、新しい市場の創出といった点で貢献することが期待されます。

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