【VR活用事例13選】業界別でのビジネス活用方法を徹底解説|2024年最新版
VRは一般的にエンタメ活用へのイメージが強いですが、技術は成熟しつつあり、加えてMeta Quest 3やPICO 4などの性能とリーズナブルさを兼ね揃えたデバイスが登場していることから、様々な業界での活用が進んでいます。
本記事では、VRの具体的なビジネスでの活用方法や業界ごとのVR活用事例、導入のポイントなどを紹介していきます。
- 1. VRとは?VRできることを身近な例からわかりやすく解説
- 1.1. VR(Virtual Reality / 仮想現実)の概要と、VRとARとの違い
- 1.2. VRが活用されている身近な例
- 2. VRビジネスへの活用とは – ビジネスモデルをBtoB/BtoCでそれぞれ解説
- 2.1. VRビジネスの市場規模
- 2.2. BtoB① 業務の効率化
- 2.3. BtoB② VR研修
- 2.4. BtoC① 新たな顧客接点・マーケティングに
- 2.5. BtoC② VRゲームという新たな市場
- 3. ビジネス活用に適したVRデバイス
- 3.1. 1. Meta Quest 3
- 3.2. 2. Pico 4 Enterprise
- 4. VR活用事例(1)教育業界
- 4.1. 国内の事例:富士ソフト
- 4.2. 海外の事例:VictoryVR
- 5. VR活用事例(2)研修・安全教育ー製造・医療・土木・小売業界など
- 5.1. 川崎重工業:ヘリコプターのVR研修ソリューション
- 5.2. 日造協:フォークリフト災害をVRで体験(製造・工場)
- 6. VR活用事例(3)製造業界
- 6.1.1. 【国内の事例:トヨタ】
- 6.1.2. 【海外の事例:BMW】
- 7. VR活用事例(4)土木・工事業界
- 7.1. 【国内の事例:株式会社つくし工房】
- 7.2. 【海外の事例:Colas(フランスの土木会社)】
- 8. VR活用事例(5)建設業界
- 8.1. 【国内の事例:東急建設】
- 9. VR活用事例(6)不動産・住宅・リフォーム業界
- 9.1.1. 【国内の事例:東急不動産】
- 9.1. 【国内の事例:株式会社LIXIL】
- 10. VR活用事例(7)スポーツ業界
- 10.1. 日本野球機構(NPB)のVR活用
- 10.2. 【海外の事例:マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ】
- 11. VR活用事例(8)医療業界
- 11.1. 国内の事例:VRによる注射シミュレーター
- 11.2. 【国内の事例:日本IBMと順天堂大学】
- 12. VR活用事例(9)観光業界
- 12.1. 【国内の事例:株式会社あしびかんぱにー】
- 12.2. 【海外の事例:America Travel Factory, LLC.】
- 13. VR活用事例(10)小売・EC業界
- 13.1.1. 【国内の事例:ニトリ】
- 13.1. 三越伊勢丹のVR/メタバース店舗
- 13.2. H&Mがメタバース店舗を開設
- 14. VR活用事例(11)エンタメ業界
- 14.1. 【国内の事例:ソニー】
- 14.2. 【海外の事例:フォートナイト】
- 15. VR活用事例(12)美容業界
- 15.1. 【国内の事例:ジャパンヘナ】
- 15.2. 【海外の事例:PRADA】
- 16. VR/メタバース導入時の課題と対策|
- 16.1. 技術的ハードルや初期投資が高い場合、クラウドやサブスクを利用する
- 16.2. セキュリティ対策とプライバシー保護を徹底する
- 16.3. ユーザーが利用しやすい設計・サポート体制を整える
- 17. まとめ
- 17.1. AR・VR・メタバースの企画・制作・開発のご相談、承ります。
VRとは?VRできることを身近な例からわかりやすく解説
メタバースとVRは、ビジネスの未来を形作る鍵として急速に注目されていますが、これらの用語はしばしば混同されます。
まずは、VR及びメタバースについて解説します。
VR(Virtual Reality / 仮想現実)の概要と、VRとARとの違い
コンピュータによって生成された仮想空間を、あたかも現実世界のように体験できる技術です。
ユーザーは、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)やモーションセンサーなどのデバイスを装着することで、視覚、聴覚、触覚、運動感覚などを仮想空間に没入します。
VRはゲームやエンターテイメント分野で広く普及していますが、近年ではビジネス分野でもその活用が注目されています。
ビジネスにおいてVRは製品設計、医療訓練、不動産の内覧/内見など、リアルな体験が求められる場面で活用されています。
※関連記事:VRとは何か?仮想現実の仕組みと活用事例を徹底解説
一方、AR(拡張現実)は現実の風景にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術で、スマートフォンやARグラスを通じて、現実世界を拡張します。
VRとARの大きな違いは、現実と3DCGの濃度の差と言えます。
VRは100%仮想空間に入り込む(=現実から切り離された体験を提供する)のに対し、ARは現実世界に対してデジタル情報を重畳させます。
例えば、VRでは仮想のテーマパークを訪れる体験ができるのに対し、ARでは実際の街並みにデジタル看板や案内が表示される、といった具合です。
※関連記事:ARとは?定義・技術の仕組み・VR/MRとの違い・ビジネス事例などを解説
VRが活用されている身近な例
VR技術は、エンターテイメント分野をはじめ、教育やビジネス、医療など多岐にわたって活用されています。
身近な例としては、ゲームや映画におけるVR体験が挙げられます。特にゲーム業界では、Meta QuestやPlayStation VRなどを使った没入型のゲームが人気を博しており、ユーザーは自宅で仮想の世界を冒険したり、スポーツや音楽イベントに参加する感覚を味わえます。
また、不動産や旅行業界でもVRが活躍しています。
例えば、物件の内見をVRで行うことで、遠方からでも実際にその場にいるような体験が可能になり、旅行では観光地の仮想ツアーを通じて事前に訪れたい場所を確認することができます。これにより、時間や場所にとらわれずにリアルな体験が可能になり、より効率的な意思決定ができるようになっています。
VRビジネスへの活用とは – ビジネスモデルをBtoB/BtoCでそれぞれ解説
VRは、エンターテイメントの枠を超え、BtoBとBtoC問わず、様々な業界でビジネス活用が進んでいます。
BtoBでは、主に業務の効率化や研修など、企業の生産性向上を目的とした活用が多く、BtoCではエンターテイメントやマーケティングを通じて新たな顧客体験を提供し、消費者との接点を増やすために用いられます。
BtoBにおいては、VRを利用して従業員のスキルアップを図る研修プログラムや、デザイン・シミュレーション業務を効率化するツールとしての利用が一般的です。一方、BtoCでは、主にエンターテイメント分野においてVRが活躍しており、特にゲームや映画などの体験型コンテンツが市場をリードしています。また、消費者との新たな接点を生み出すために、VRを用いたバーチャルショッピングや観光体験なども広がっています。
VRビジネスの市場規模
VR市場の規模に関して2024年のVR市場規模は22.8億ドルで、2029年には131.9億ドルに達し、CAGR(年平均成長率)は42.05%となるとされています
この成長は、ゲームやエンターテイメントだけでなく、教育、医療、製造業などの幅広い産業におけるVRの採用が進んでいることが主な要因です。
また、アジア太平洋地域は特に成長が著しく、5G技術の導入や各国の政府支援が市場拡大を後押ししています。中国や日本では、医療や自動車分野におけるVRの活用が増加しており、これが地域全体の成長を牽引しています。
参考記事:https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/virtual-reality-market/market-size
BtoB① 業務の効率化
VRは、設計やシミュレーション、プロトタイプの作成などにおいて、従来の手法よりも効率的な業務進行を可能にします。
例えば、建築業界や製造業では、設計段階でのVR活用により、3Dモデリングを仮想空間で確認しながら修正や変更を即座に反映できるため、プロジェクト全体のスピードを大幅に向上させます。
また、遠隔地の技術者やスタッフとリアルタイムで連携し、問題解決や意思決定を迅速に行えるため、業務効率化の大きな効果をもたらしています。
BtoB② VR研修
VRは、3Dで実務に近いトレーニングを行ったり、危険が伴う現場での研修や、実際の状況を再現することが難しい環境でのトレーニングに最適です。
例えば、医療分野では手術のトレーニングやシミュレーションが可能であり、熟練者が行う高難易度の手技をリアルに、かつ直感的にに学ぶことができます。
また、製造業界では、仮想環境での機械操作や保守作業のトレーニングを行い、現地に行くコストの削減やリスクの削減が可能。
近年増加している「動画マニュアル・研修」は動画を受け身で見る形になりますが、VRでは実際に手を動かし、実務に近い形で学ぶことができるため、従業員の育成速度の向上やモチベーションの向上を図ることができます。
VR研修に関する詳細記事はこちら→業界別・VR研修/訓練の最新事例|導入方法や費用・メリットを解説
BtoC① 新たな顧客接点・マーケティングに
BtoCにおけるVR活用は、顧客との新たな接点を生み出し、従来のマーケティング手法を補完する手段として注目されています。
例えば、ファッション業界や小売業界では、消費者が仮想空間で商品を試す体験を提供することで、購入前の判断材料を増やし、購買意欲を高める施策が実施されています。
また、VRショールームやイベントを開催することで、地理的な制約を超えて顧客とのつながりを強化し、ブランドの認知度向上やロイヤリティを高めることが可能です。
参考:時計ブランド・G-SHOCKがVRSNS「VRChat」にショールームをオープン
BtoC② VRゲームという新たな市場
エンターテイメント分野では、VRゲームが急速に拡大しており、新たな市場を形成しています。
Meta Quest 2やPlayStation VRなど、専用デバイスが普及することで、ユーザーは自宅で没入型のゲーム体験を楽しむことが可能になりました。VRゲームは、従来のゲームと異なり、物理的な動作を伴うため、より直感的で身体的な没入感を提供します。特にアクションゲームやスポーツゲームでは、VRならではのリアリティと体験価値が高く評価され、新しいファン層を獲得しています。この分野は、今後さらに成長するポテンシャルを秘めています。
人気のVRゲームについて知りたい方はこちら→【2024年版】絶対に遊ぶべき最新VRゲーム15選|VRゲームに必要な機材や選び方なども解説
ビジネス活用に適したVRデバイス
多くの場合、ビジネス活用に適しているのはスタンドアロンと呼ばれる、VRデバイス単体で動作するVRデバイスであると言えます。
本記事では2つほど紹介します。
1. Meta Quest 3
Meta Quest 3は、スタンドアロンのVRデバイスで、ビジネス向けにも幅広く利用されています。
特に、エンタープライズ向けの用途で優れており、ワイヤレスでの高いパフォーマンスを提供します。
デバイス自体非常に軽量でありながら、解像度やプロセッシングパワーが強化されているため、没入感の高いVR体験を提供しつつ、業務研修やデザインレビュー、バーチャルミーティングにも最適です。また、Metaのビジネス向けソリューション「Meta for Work」もサポートしており、企業向けのカスタマイズも可能です。
Meta Quest3の解説記事:Meta Quest 3を徹底解説|Quest 2との比較・特徴・何ができる?
2. Pico 4 Enterprise
Pico 4 Enterpriseは、ビジネス向けに特化したスタンドアロン型VRヘッドセットです。
Picoは、特に企業研修やシミュレーション、バーチャルコラボレーションに向けて最適化されており、6DoF(自由度)トラッキングを備えた高度なパフォーマンスを提供します。
また、商業用に設計されているため、企業が必要とするセキュリティ機能やカスタマイズオプションが充実しており、ヘルスケアや教育、エンタープライズソリューションに強みを持っています。
Pico4の解説記事:【安くて高性能のVRヘッドセット】PICO 4の特徴・できることを解説!
その他VRデバイスについて深く知りたい方はこちら→【2024年最新】VRデバイスの特徴や選び方を徹底解説|注目のVRデバイス/VRヘッドセット13選
ここからは、業界別のVR/メタバース活用事例を、国内と海外含めて様々ご紹介します。
ぜひ貴社の事業にも活用できそうなヒントが見つかると幸いです。
to C向けのVRゲームについてはこちらの記事でまとまっています。合わせてご確認ください。
【2024年版】絶対に遊ぶべき最新VRゲーム15選|VRゲームに必要な機材や選び方なども解説
VR活用事例(1)教育業界
VRは教育分野において革新的な変化をもたらしています。
VRを活用することで、従来の授業では体験できない場所や環境を仮想空間で再現し、学生に対して没入型の学習を提供できます。化学の授業で分子構造を3Dで観察したり、社会の授業の中で海外の街中を実際に回遊するような体験をしたり、遠隔地の学生同士が同じVR空間で共同学習を行うことも可能です。
従来ない体験型の教育学習意欲を高め、かつ複雑な構造を構造を3Dで分かりやすく見せて理解の促進を実現します。
国内の事例:富士ソフト
富士ソフトは、教育メタバースであるFAMキャンパスを開発しました。
このサービスでは、生徒はアバターとしてバーチャル空間に再現された教育空間に通い、授業や自習、コミュニケーションなどの学習活動に取り組みます。
FAMキャンパスの目的は、オンライン授業で顕在化したコミュニケーション課題を解決し、生徒の学習意欲や競争心を高めることです。
VR教育に関する詳細→【教育業界におけるAR/VR/メタバース】導入メリットや活用事例を紹介!
海外の事例:VictoryVR
VictoryVRは、メタバース上の大学を設立しました。この大学では、VRゴーグルを装着した学生が、メタバース空間に作られたキャンパスや教室にアクセスでき、様々な科目の授業を受けることができます。
この大学は、VR技術を活用して、高品質で低コストな教育を提供することを目指しています。
教育業界の活用事例について知りたい方はこちら↓
※教育業界の活用事例:【教育業界におけるAR/VR/メタバース】導入メリットや活用事例を紹介!
VR活用事例(2)研修・安全教育ー製造・医療・土木・小売業界など
VRは危険が伴う現場やコストがかかる実践研修を、仮想環境で安全かつ効率的に行うために用いられています。
例えば、製造業や建設業では、重機の操作や機械の修理手順をVRで訓練することで、実地研修と同様のスキルを習得できます。また、医療分野では、手術手技をVRで練習することで、医師や看護師のスキルを向上させる取り組みが進んでいますこれにより、研修のコスト削減や労働者の安全性向上が期待されています。
川崎重工業:ヘリコプターのVR研修ソリューション
川崎重工業は、実際の操縦装置とVRデバイスを組み合わせた、ヘリコプター操縦VRトレーニングコンテンツを提供開始しました。
悪天候・夜間天候や故障シナリオもトレーニングに組み込み、臨場感やシミュレーションに富んだVRトレーニングが可能で、ヘリコプター製造と並行してVR訓練サービスを展開し、航空機の運行における安全性の向上を目指すとのことです。
プレスリリースはこちら
VR研修に関する詳細記事はこちら→業界別・VR研修/訓練の最新事例|導入方法や費用・メリットを解説
日造協:フォークリフト災害をVRで体験(製造・工場)
日本造船協力事業者団体連合会は、VRを活用した安全行動の喚起や災害防止教育を行っています。
2024年度からは、フォークリフトによる人との接触・店頭災害体験コンテンツも追加され、指差確認の徹底・一時停止ルールの浸透など、工場内での安全を促しています(リリースはこちら)。
VRを活用した安全教育についてさらに知りたい方はこちら→VR/ARで実現する革新的な安全教育|製造・建設・物流業の事例・費用
VR活用事例(3)製造業界
製造業界では、現場のシミュレーションやトレーニング・営業販促シーンでVR技術が使われています。
【国内の事例:トヨタ】
トヨタは東京オートサロン2023に合わせて、メタバースプラットフォーム「cluster」上で「バーチャルガレージby TGR/LEXUS」を開催しました。
このイベントでは、出展車両や映像などを仮想空間で自由に見ることができるほか、「お客様参加型モータースポーツ未来会議」などのコンテンツも用意されました。
【海外の事例:BMW】
バーチャルとリアルを融合させた新感覚ドライビングシステム「///M Mixed Reality」を発表しました。
このシステムでは、VR/MRグラスを装着したドライバーが、実車「M2」をコントローラーとして仮想空間でドライビングを楽しめます。
レーシングゲームのようなゲーム要素や、現実とは異なる風景や障害物などが登場し、没入感や臨場感が高まります。
製造業界のVR活用事例について知りたい方はこちら:【2024年最新】製造業・工場のVR活用事例と導入プロセス・費用
その他の製造業におけるXR/デジタルツインの活用例や導入方法はこちら:
- 3Dで顧客にプレゼンテーション|ARやバーチャル技術を活用した最新営業手法や事例を解説
- 3Dマニュアル・手順書の作成と利用方法-技術継承や業務効率化ツール
- デジタルツインによる工場のスマート化・活用事例|製造業の未来と課題とは
VR活用事例(4)土木・工事業界
【国内の事例:株式会社つくし工房】
つくし工房は、工事現場で起こり得る労働災害の抑止を目的としたVR教材「LookCa」を開発しました。
VRゴーグルを装着すると、墜落災害や重機接触災害など、様々な事故の状況や被災者の視点をリアルに体験できます。これにより、安全に対する意識や危機感を高めることができます。
LookCaは、場所を問わずにVR体験が可能なスタンドアローンタイプを採用しており、操作も簡単です。
つくし工房は、安全ノウハウをVRコンテンツに盛り込んで、工事現場の安全教育の課題解決に貢献しています。
【海外の事例:Colas(フランスの土木会社)】
Colasは、VRを使って工事現場での危険な状況や事故の状況を疑似体験できる安全教育を導入しました。
この教育では、実際の現場をモデルにしたバーチャル建設現場で、衝突災害や応急処置などのシナリオを体験できます。
新人やベテランの作業員の安全意識や危機感を高めるとともに、楽しく内容が身につくものになっています。
Colasは、この教育を他のインフラ企業とも共有することで、事故ゼロの目標に向けて貢献しています。
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※土木業界の活用事例:【土木業界のAR/VR/メタバース活用事例】メリットや導入ポイントを解説!
VR活用事例(5)建設業界
【国内の事例:東急建設】
東急建設は、HoloLensというMRデバイスを使って、建物の完成イメージの共有や施工管理を行っています。
HoloLensを装着すると、現実の風景に3Dモデルが重ねられ、建物の外観や内装を仮想空間で見ることができます。
これにより、設計者や施工者、発注者などの関係者が共通の認識を持つことができ、施工品質の向上や無駄な手戻りの削減に貢献しています。
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※建築・建設業界の活用事例:【建築・建設業界のVR/メタバース活用事例】メリットや導入する際のポイントを解説!
VR活用事例(6)不動産・住宅・リフォーム業界
【国内の事例:東急不動産】
東急不動産は、複数人で同時に参加できるVRモデルルームを開発しました。
このサービスでは、VRゴーグルを装着した顧客や担当者が、仮想空間上に再現された物件を見たり、操作したり、コミュニケーションしたりすることができます。
これにより、現地に行かなくても物件のイメージを共有しやすくなり、反響率や成約率の向上に貢献しています。
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※不動産業界の活用事例:三井不動産や東急不動産も活用!|不動産業界のAR・VR活用事例から学ぶメリット・導入効果
【国内の事例:株式会社LIXIL】
LIXILは、水まわりや建材の展示品を仮想空間で見ることができるサービス「バーチャルショールーム」を提供しています。
このサービスでは、PCでアクセスできるバーチャルショールームに入り、展示品の説明動画や特長を確認したり、測定ツールでサイズを測ったりすることができます。
また、予約なしで今すぐオンライン相談や、予約しておうちでゆっくり相談などのオプションも用意されています。
ショールームご来館前の下見や、遠方の方にも便利なサービスです。
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※住宅・リフォーム業界の活用事例:住宅/リフォームのVR提案に!間取りや部屋レイアウト3Dシミュレーションサービス6選(Web/アプリ)
VR活用事例(7)スポーツ業界
日本野球機構(NPB)のVR活用
日本野球機構は、メタカープというメタバースプラットフォームを開発しました。
このプラットフォームでは、仮想空間に広島東洋カープの本拠地であるマツダスタジアムを再現しました。
メタカープでは、試合の観戦や選手のアバターとの交流などができます。また、メタカープのユーザーは、自分のアバターをカスタマイズしたり、他のユーザーとコミュニケーションしたりすることもできます。
メタカープは、カープファンのコミュニティを強化し、新たな収益源を創出することを目指しています。
【海外の事例:マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ】
マンチェスター・シティ・フットボール・クラブはソニーグループと協業して、仮想空間にエティハド・スタジアムをリアルに再現するプロジェクトを進行中です。
このプロジェクトでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、試合の映像やデータ、選手のアバターなどを提供し、世界中のファンがチームを身近に感じることができる体験を創出することを目指しています。
ソニーの画像解析技術やセンシング技術、ホークアイのトラッキングシステムなどを活用して、実世界と仮想空間を融合した次世代のオンラインファンコミュニティの実現に向けた実証実験を行っています。
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VR活用事例(8)医療業界
国内の事例:VRによる注射シミュレーター
イマクリエイトは、VR注射シミュレーターというサービスを提供しています。
このサービスでは、VR内に表示される模型に従うだけで、筋肉注射の手順を感覚的に習得することができる研修用のサービスです。
座学や教材を用いた事前学習にシミュレーターを加えることで、手順の間違いや抜けを防ぐことが期待されます。
【国内の事例:日本IBMと順天堂大学】
日本IBMと順天堂大学は「順天堂バーチャルホスピタル」というメタバースを用いた医療サービスの研究・開発プロジェクトを進行中です。
このプロジェクトでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、順天堂医院を精巧に再現し、患者や医療従事者が様々な体験やコミュニケーションを行えるようにしています。
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VR活用事例(9)観光業界
【国内の事例:株式会社あしびかんぱにー】
あしびかんぱにーは、バーチャルOKINAWAというメタバースプラットフォームを提供しています。
このプラットフォームでは、VRゴーグルやPCでアクセスできる仮想空間に、沖縄の有名な観光地や特産品が再現されています。
バーチャルOKINAWAでは、沖縄の世界遺産や絶景スポットを見たり、沖縄出身のバンドやVTuberとのコラボイベントに参加したり、沖縄のグッズや食べ物を購入したりすることができます。
これにより、沖縄の魅力を国内外に発信し、新たな観光体験を提供しています。
【海外の事例:America Travel Factory, LLC.】
America Travel Factory,LLc.は、アメリカオンラインツアーというサービスを提供しています。
このサービスでは、VRゴーグルやスマートフォンでアクセスできるバーチャルトラベルプラットフォームに乗り込み、アメリカの名所や観光地をリアルタイムで見学できます。
専門のガイドが現地の情報や歴史、文化について詳しく解説し、参加者同士のコミュニケーションもできます。
これにより、自宅にいながらまるで実際にアメリカを旅しているかのような臨場感を味わうことができます。
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VR活用事例(10)小売・EC業界
【国内の事例:ニトリ】
ニトリは、店舗でのインテリア提案のために、WebVRの3Dシミュレーションサービス「RITTAI ROOM」を導入しました。
主に家具の販売店舗でお客様に間取りや家具の配置・コーディネートを提案する際に利用し、作成した商品3Dモデルを活⽤し、インテリア相談サービスにて当社のインテリア専⾨スタッフが使⽤し、間取りを3Dで作成し商品を配置して理想のコーディネートプランをご提案しています。
これまでの課題として、商品3Dモデルを活用した複数のサービスを従来からお客様へ提供していましたが、ツールごとにモデルを作製しなければならず、サービス運用の効率と運用コストに課題があったのを、一元管理できるRITTAIプラットフォームを導入したようです。
三越伊勢丹のVR/メタバース店舗
国内では、大手百貨店の三越伊勢丹が新たな顧客獲得施策として、VR/メタバースを活用しています。
三越伊勢丹が提供するメタバースアプリ「REV WORLDS(レヴワールズ)」では、仮想新宿に再現された伊勢丹新宿店や他の商業施設を見たり、買い物したり、コミュニケーションできます。
スマートフォンから24時間どこからでもアクセスでき、自分好みにカスタムしたアバターで仮想空間を楽しめます。
仮想店舗内の商品は、三越伊勢丹オンラインストアに遷移して購入できます。
また、マイルーム機能やアバター着せ替えアイテムなども充実しています。
H&Mがメタバース店舗を開設
アメリカ・マイアミを拠点とするCeekは、スウェーデンの大手アパレル会社H&Mのメタバースストア(コンセプト)を公開しています。
このバーチャルショップでは、VRゴーグルやスマートフォンでアクセスでき、店内を歩き回り、商品の3Dモデルや動画を見たり、CEEK通貨で購入したりすることが可能になることが予想されます。
H&Mは、このサービスで、メタバースの世界に新しい価値を創出し、顧客との関係を強化しようとしています。
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VR活用事例(11)エンタメ業界
【国内の事例:ソニー】
ソニーのXR仮想空間プロジェクト「ReVers3:x(リバースクロス)」は、ソニー・ミュージックレーベルズが独自に制作した仮想空間を舞台に様々なアーティストのライブを楽しむことができるショートライブプロジェクトです。
このプロジェクトでは、ソニーのボリュメトリック撮影スタジオやカメラ、Unreal Engineなどの最新技術を活用して、高精細な3D映像としてアーティストのパフォーマンスを再現し、仮想空間内での照明やVJ演出も行います。
【海外の事例:フォートナイト】
フォートナイトは、世界最大のメタバースゲームとして、多くの音楽アーティストとコラボレーションしています。
例えば、米津玄師や星野源、ジャスティン・ビーバー、トラヴィス・スコット、アリアナ・グランデなどの有名アーティストが、フォートナイト内でバーチャルライブを開催しました。
これらのライブでは、ゲームの世界観に合わせた演出や、ゲーム内でのグッズ販売やアイテム配布などが行われ、数千万人の視聴者を集めました。
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VR活用事例(12)美容業界
【国内の事例:ジャパンヘナ】
ジャパンヘナは、インドからフェアトレードで直輸入したヘナを使った髪染めやトリートメントを販売する企業です。
同社は、メタバースベンチャーのUrth(アース)が提供する「V-air shop(ブイエアーショップ)」を利用して、仮想空間にVR店舗を構築しました。
このVR店舗では、商品の試用や購入のほか、インドのヘナ畑の映像や写真、3Dなどを美術館のように展示したり、アバター同士で会話したり、セミナーや講習会などのイベントに参加したりすることができます。
【海外の事例:PRADA】
イタリアの高級ブランドPRADAは、フレグランス「Prada Candy」のリニューアルに際して、初めてバーチャルモデルキャンディを採用しました。
キャンディは、PRADAのウェブサイトやSNSで動画や写真として登場し、フレグランスの世界観やメッセージを伝えています。
さらに、キャンディはプラダのDNAである好奇心、アバンギャルド、個性を体現する新しい可能性へと誘うバーチャルミューズとして注目されています。
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VR/メタバース導入時の課題と対策|
メタバースとVRの導入には多くのメリットがありますが、同時にいくつかの課題も伴います。これらの課題に対処するための適切な対策を講じることが重要です。
技術的ハードルや初期投資が高い場合、クラウドやサブスクを利用する
VRやメタバースの導入には、高性能なハードウェアや専門的なソフトウェアが必要となるため、技術的なハードルと初期投資が大きな課題です。
特に、中小企業にとっては、このコストが導入の大きな障壁になり得ます。
この課題に対処するには、クラウドベースのVRサービスを活用することが一つの解決策です。
クラウドサービスを利用することで、高額なハードウェアの購入や専門的なソフトウェアの開発を避けることができます。
また、サブスクリプションモデルを採用することで、初期投資を抑えつつ、必要な機能を柔軟に利用することが可能になります。
セキュリティ対策とプライバシー保護を徹底する
VRやメタバースをビジネスで活用する際、セキュリティリスクとプライバシー保護は大きな課題となります。
仮想空間でのデータ交換は、個人情報の漏洩や不正アクセスのリスクを伴います。
この問題に対処するためには、セキュリティ対策を徹底する必要があります。
具体的には、エンドツーエンドの暗号化技術を利用してデータの安全性を確保する、定期的なセキュリティチェックを実施する、ユーザー教育を強化してセキュリティ意識を高めるなどが挙げられます。
また、プライバシーポリシーを明確にし、ユーザーに対してどのようなデータがどのように使用されるのかを透明にすることも重要です。
ユーザーが利用しやすい設計・サポート体制を整える
VRやメタバースの技術は、一部の利用者にとっては新しく、習得が難しい可能性があります。
また、新しい技術への抵抗感を持つ人も少なくありません。
この課題には、利用者への十分な教育とサポートが鍵となります。導入初期には、使い方のトレーニングセッションを提供する、直感的で使いやすいインターフェイスを開発する、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れてシステムを改善するなどの取り組みが有効です。
利用者が技術を習熟しやすい環境を整えることで、VRやメタバースの導入をスムーズに進めることができます。
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まとめ
この記事では、メタバースとVRの技術が、製造から医療、教育、エンターテイメントに至るまで、多様な業界に革新をもたらしていることをお伝えしました。
今後、技術の進化とともに、メタバースとVRはさらにリアルな体験を提供し、ビジネスプロセスの効率化、顧客エンゲージメントの向上、新しい市場の創出といった点で貢献することが期待されます。
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