【VR初心者必見】Meta Quest 3Sの特徴と長所|Quest 3やQuest 2との違いも分かりやすく解説

2024年9月26日から27日に開催されるMeta Connect 2024で、Meta社は次世代のVRヘッドセットMeta Quest 3Sを発表されました。

結論から申し上げると、Quest 3SはVR初心者~中級者向けのデバイスでした。

この記事では、Meta Quest 3Sの詳細なスペック、Meta Quest 2/3/Pro、Pico 4との比較、発売日や価格について詳しく紹介します。

Meta Quest 3Sとは|Meta Quest 3の廉価版VR/MRヘッドセット

Meta Quest 3Sは、Meta社が2024年10月15日に発表するVR/MRヘッドセットです。

前モデルであるMeta Quest 3を基盤に、より低コストにVRを体験できるように調整された端末と言えます。

128GBと256GBの2種類のラインナップが展開されます。

  • Meta Quest 3S /128GB: 48,400円(税込)
  • Meta Quest 3S /256GB:64,900円(税込)

Meta Quest 3Sの特徴とスペック

Meta Quest 3Sは、端的に言えばQuest2のアップグレード版で、Quest3の廉価版の位置づけになります。

主なスペックは以下の通りです。既存のデバイスと比較しながらご紹介します。

Meta Quest 2と同じディスプレイ性能

Meta Quest 3Sは、片目1832×1920で視野角が水平96度・垂直90度になる。レンズがフレネルレンズということで、Meta Quest2と同じ性能になっています。

Meta Quest 3では、片目2064×2208で視野角が水平110度・垂直96度、レンズがパンケーキレンズなので、Meta Quest 3と比べると若干クオリティは下がります。

Meta Quest3と同じプロセッサーでフルカラーパススルー機能を実装

Quest 3SはQuest 3と同じSnapdragon XR2 Gen 2が搭載されることで、Quest 2よりも処理速度やグラフィック性能が向上しました。

そのため、Quest 2ではモノクロのパススルー機能でしたが、Quest 3Sではフルカラーのパススルー機能を体験できます。(Quest 3でもフルカラーパススルーが可能です)

またプロセッサーが同じため、Meta Quest 3とのソフトウェアの互換性も維持されています。

※関連記事:【最強コスパ・高すぎる完成度】Meta Quest 3を徹底解説|Quest 2との比較・特徴・何ができる?

Meta Quest 3と同じTouch Plusコントローラー

コントローラもQuest 3と同じTouch Plusコントローラーを採用。

人間工学に基づくTouch Plusコントローラーがリアルな感覚を高い正確さを再現するため、VR体験をより一層没入できます。

Quest 3よりも厚くなったが、軽量化を実現

Meta Quest 3SはレンズがQuest 3とは異なるため、その影響が本体の厚みに出てきています。

具体的にはQuest 3Sは73.9mmで、Quest 3は62.3mmです。

ただ、バッテリー容量も合わせて減っており、結果として重量は514gになり、Quest3の515gより1g軽くなりました。

レンズによるライトの消費電力が異なるため、バッテリー動作時間もQuest 3より長くなっており、2.5時間ほどになっているようです。(Quest 3は2時間程度)

※関連記事:【完全ガイド】Meta Quest 2の特徴と使い方|Meta Quest 3との違い・アクセサリー・出来ることを徹底解説

パススルーモードに簡単に切り替えられるアクションボタン

音量ボタンの下に「アクションボタン」なるボタンが新規で実装されました。

このボタンはQuest 2,3などには無かったボタンであり、ボタンを押すと、パススルーモードに切り替えることができるようです。

今まではVR/MRの体験の変更が地味に手間であったので、便利な機能と思われます。

Meta Quest 3Sのアプリ開発やデバイス選定に関する相談先

当メディア運営元・株式会社ForgersはNTTドコモやニトリをはじめ、多数の大手企業のXR開発や導入を支援しています。

Meta Quest 3Sを活用した楽しめるVR/MRコンテンツの開発や、工場で活用できるMRマニュアルアプリの開発なども可能です。

また、自動車部品のグローバルサプライヤー・アイシン社に、3D/デジタルマニュアルソリューション「RITTAI MANUAL」を提供するなど、製造業向けの支援も行っています。

少しでも気になる方は、無料で相談承っておりますのでぜひご相談ください。

Meta Quest 3Sの発売日と価格について

Meta Quest 3Sは、2024年10月15日に発売されます。価格は以下の通りです。

  • Meta Quest 3S /128GB: 48,400円(税込)
  • Meta Quest 3S /256GB:64,900円(税込)

購入は、Metaの公式ストアや主要なオンラインストアで行うことができます。

Meta Quest 3は、128GBモデルが69,300円に値下げされ、現在存在する在庫が無くなり次第販売が終了になります。

一方でMeta Quest 3の512GBモデルは、96,800円から80,400円に値下げとなり、ラインナップとして残ります。

Meta Quest 3SのスペックをMeta Quest 2/3/Pro、Pico 4と比較

ここからは既存のVR/MRデバイスと比較していき、Meta Quest 3Sの特徴を明確にしていきます。

以下は、Meta Quest 3Sと他のVRデバイスとの比較表です。

項目Meta Quest 3SMeta Quest 2
※生産終了
Meta Quest 3Pico 4
※現在販売停止状態
Meta Quest Pro
※生産終了
プロセッサーSnapdragon XR2 Gen 2Snapdragon XR2 Gen1
※グラフィック性能がGen2の半分
Snapdragon XR2 Gen 2Snapdragon XR2 Gen1Snapdragon XR2+ Gen1
ストレージ128GB/256GB128GB/256GB128GB/512GB
※128GBは生産終了
128GB/256GB256GB
ディスプレイ解像度片目1832×1920片目1832×1920片目2064×2208片目2160×2160/片目1800×1920/片目
視野角96度(水平)/90度(垂直)96度(水平)/90度(垂直)110度(水平)/96度(垂直)105度106度(水平)/96度(垂直)
レンズフレネルレンズフレネルレンズパンケーキレンズパンケーキレンズパンケーキレンズ
RAM8GB6GB8GB8GB12GB
重量514g504g515g295g722g
パススルー映像フルカラーモノクロフルカラーフルカラーフルカラー
イヤホンなしありありなしあり
価格(税込)128GB:48,400円
256GB:64,900円
128GB:31,900円
258GB:46,200円
80,400円128GB:49,000円
256GB:59,400円
159,500円

この表から分かる通り、Meta Quest 3SはMeta Quest 2とMeta Quest 3の性能や機能を踏襲した上で、高品質なVR/MR体験を提供できる端末として、より安価に提供するために設計されています。

Meta Quest 2は生産終了が発表されており、PICO 4も公式サイトからアクセスできる全てのストアで販売停止となっているため、手ごろな価格で販売されるデバイスはMeta Quest 3S一択となりそうです。

※関連記事:【安くて高性能のVRヘッドセット】PICO 4の特徴・できることを解説!

※関連記事:PICO4 Ultra最新情報|Meta Quest 3と性能比較、発売日・予約情報まとめ

Meta Quest 3Sを選ぶ理由|初心者・中級車向けのデバイス

これまでご説明した通り、Meta Quest 3Sは購入しやすい価格を実現するために最適なスペックになっているデバイスです。

そのため、非常にハイクオリティなVR/MR体験を実現したい方にはそこまで向いておらず、初めてVR/MR体験を行いたい人向けと言えるでしょう。

Meta Quest 3Sを触って、そこから他のデバイスに広がっていくことをMeta社も期待してるのではと思います。

まとめ

Meta Quest 3Sは、VR/MRデバイスのエントリーモデルとして2024年10月15日から発売されます。

Meta Quest 3やPico 4、Meta Quest Proと比較して、バランスの取れた性能と手頃な価格が特徴で、ゲームやエンターテイメント用途に最適化され、特に初心者や中級車向けのデバイスです。

PICO 4の行方次第ではありますが、VR/MRの性能と価格をバランス取れたデバイスはMeta Quest 3S一強になる時代もありえるかもしれません。

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