【Blender入門】できること・推奨スペック・ダウンロード方法を解説!
Blenderは3DCG制作に興味がある初心者からプロフェッショナルまで幅広く使用されているソフトウェアです。
この記事では、Blenderをこれから始めたいと考えている方に向けて、Blenderでできること、推奨スペック、ダウンロード方法について解説します。
- 1. Blenderとは
- 2. Blenderの特徴
- 2.1. 1.著作権の制約がなく、誰でも自由に使用・改変・配布が可能
- 2.2. 2.完全に無料で使用できる
- 2.3. 3.高機能かつ多機能
- 2.4. 4.様々なプラットフォームに対応している
- 3. Blenderでできること
- 3.1. 1.3Dモデリング:キャラクターや建築物などを立体的にデザイン
- 3.2. 2.スカルプト:粘土をこねるように、モデルに細かいディテールを加える
- 3.3. 3.グリースペンシル:手描きのイラストやアニメーションを直接描く
- 3.4. 4.リギング・アニメーション:キャラクターに骨格を組み込み、リアルな動きを作り出す
- 3.5. 5.テクスチャマッピング:モデルに色や質感を付けて、よりリアルに表現
- 3.6. 6.シミュレーション:炎や煙など、自然現象をリアルに再現する
- 3.7. 7.VFX:映画の特殊効果のようなビジュアルエフェクトを作成
- 3.8. 8.動画編集:撮影した映像にカット編集やエフェクトを加える
- 3.9. 9.レンダリング:完成した作品を画像や動画として出力する
- 3.10. 10.作成した3Dモデルをゲームエンジンにインポートできる
- 4. Blender Market
- 5. 推奨スペック
- 5.1. 古いバージョンについて
- 6. ダウンロード方法
- 7. 価格
- 8. まとめ
Blenderとは
Blenderは、1998年に初めてリリースされたオープンソースの3DCG制作ソフトウェアです。
提供元はBlender Foundation、オランダの非営利組織が開発と維持を担っています。
このソフトウェアは、3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、ポストプロダクション、インタラクティブな3Dアプリケーションの作成を可能にします。
無料でありながら、高度な機能を備えており、高品質な作品を作成することができます。
そのユーザーフレンドリーなインターフェースと豊富な機能により、趣味で3Dアートを始めたい方から、映画やゲーム業界で働くプロフェッショナルまで、世界中の多くのクリエイターに愛用されています。
そのほかの3DCG制作ソフトウェアについてはこちら↓
Blenderの特徴
Blenderの主な特徴は以下の4つです。
1.著作権の制約がなく、誰でも自由に使用・改変・配布が可能
Blenderは、オープンソースで提供されており、著作権の制約がありません。
これにより、誰でも自由にダウンロードし、使用、改変、配布することが可能です。
この特性は、開発者やユーザーがソフトウェアを共同で改善し続ける強力なコミュニティを形成しています。
2.完全に無料で使用できる
Blenderは完全に無料で使用できる点が大きな魅力です。
Mayaや3ds Maxのような有料3DCGソフトウェアと比較しても、機能面で劣ることなく、ライセンス料を気にすることなく利用できます。
3.高機能かつ多機能
Blenderは、3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、VFX制作、ゲーム開発のサポートなど、プロフェッショナルレベルの機能を備えています。
これらの機能は、商用の高価なソフトウェアに匹敵し、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに利用されています。
4.様々なプラットフォームに対応している
BlenderはWindows、Mac、Linuxといった複数のオペレーティングシステムに対応しています。
このマルチプラットフォーム対応により、さまざまなユーザーが自身の環境に合わせてBlenderを使用できます。
以上の特徴により、Blenderは3Dクリエーションの分野で非常に人気があり、多くのクリエイターに愛用されています。
無料でありながら高機能を備え、幅広いプラットフォームに対応している点が、Blenderを人気なソフトウェアにしています。
Blenderでできること
Blenderでは、以下のような多彩な機能を利用して、3Dクリエーションを楽しむことができます。
- 3Dモデリング:キャラクターや建築物など、あらゆるものを立体的にデザイン。
- スカルプト:粘土をこねるように、モデルに細かいディテールを加えることが可能。
- グリースペンシル:手描きのイラストやアニメーションを直接描くことができる。
- リギング・アニメーション:キャラクターに骨格を組み込み、リアルな動きを作り出す。
- テクスチャマッピング:モデルに色や質感を付けて、よりリアルに表現。
- シミュレーション:炎や煙など、自然現象をリアルに再現する。
- VFX:映画の特殊効果のようなビジュアルエフェクトを作成。
- 動画編集:撮影した映像にカット編集やエフェクトを加える。
- レンダリング:完成した作品を画像や動画として出力する。
- ゲームエンジンにインポート:Blenderで作成した3DモデルをUnityなどのゲームエンジンに持ち込むことができる。
1.3Dモデリング:キャラクターや建築物などを立体的にデザイン
3Dモデリングは、Blenderの基本となる機能です。建築物からキャラクター、日用品まで、あらゆる3Dオブジェクトを作成できます。
初心者でも簡単な形状からスタートし、徐々に複雑なモデリング技術を身につけることが可能です。
リアルなモデル作成からファンタジーな世界の構築まで、幅広い表現が可能になります。
3Dモデリングについて知りたい方はこちら↓
2.スカルプト:粘土をこねるように、モデルに細かいディテールを加える
スカルプトモードでは、よりアーティスティックな手法でモデルに細かいディテールを加えることができます。
まるで粘土をこねるかのように、直感的な操作でモデルを形成していきます。
この機能は、キャラクターの顔の表情や複雑なテクスチャの作成に特に役立ちます。
3.グリースペンシル:手描きのイラストやアニメーションを直接描く
グリースペンシルは、2Dアニメーションとストーリーボード作成のための強力なツールです。
3D空間内で直接ドローイングし、動きを加えることで、生き生きとした2Dアニメーションを制作できます。
この機能により、アーティストは3Dと2Dの境界を自由に行き来しながら創作活動ができます。
4.リギング・アニメーション:キャラクターに骨格を組み込み、リアルな動きを作り出す
リギングでは、モデルに骨格を組み込み、アニメーションで動かす準備をします。
このプロセスを通じて、キャラクターに自然な動きを付与することが可能になります。
アニメーション機能では、キーフレームに沿ってモデルを動かし、滑らかなアニメーションを作り出します。
この二つの機能を駆使することで、映画やゲームに登場するようなリアルなキャラクターを生み出すことができます。
5.テクスチャマッピング:モデルに色や質感を付けて、よりリアルに表現
テクスチャマッピングにより、モデルにリアルな表面の質感を追加します。
これより、プロフェッショナルなビジュアルを作り上げることが可能になります。
6.シミュレーション:炎や煙など、自然現象をリアルに再現する
Blenderのシミュレーション機能を使用すれば、炎や煙、液体など、自然界の現象をリアルに再現できます。
この機能は、映画やアニメーションで見るような効果的なシーンを作り出すのに役立ちます。
7.VFX:映画の特殊効果のようなビジュアルエフェクトを作成
ビジュアルエフェクト(VFX)機能により、映画で見るような爆発や魔法のエフェクトを作成することができます。
リアルなエフェクトの追加は、視覚的なインパクトを高め、観る人を魅了します。
8.動画編集:撮影した映像にカット編集やエフェクトを加える
Blenderには、動画編集機能も搭載されています。
複数のクリップを編集し、トランジションやエフェクトを追加することで、完成度の高い映像作品を制作できます。
これにより、撮影した映像素材を活用して、プロモーションビデオや短編映画など、さまざまな映像コンテンツの制作が可能になります。
9.レンダリング:完成した作品を画像や動画として出力する
完成した3Dモデルやアニメーションを画像や動画ファイルとして出力するためのレンダリング機能。
高度なレンダリングエンジンを使用することで、リアルタイムでのビューイングや最終的なプロジェクトの出力が可能になり、作品の品質を大きく左右します。
10.作成した3Dモデルをゲームエンジンにインポートできる
Blenderで制作した3DモデルをUnityなどのゲームエンジンに簡単にインポートできます。
これにより、ゲーム開発やインタラクティブコンテンツの制作がよりスムーズに進行します。
Blenderとゲームエンジンを連携させることで、ゲームやVR・ARコンテンツの制作において、高いクリエイティビティと効率性を実現できます。
関連記事はこちら↓
Blender Market
Blender Marketは、Blender愛好家によって構築されたコミュニティで、CG Cookieによって運営されています。
ここでは、Blender用のアドオン、モデル、シェーダーなど、40,749以上の高品質な製品を独立クリエイターから購入することができます。
Blender Marketの魅力は、購入した収益の一部がBlender開発基金に寄付されることで、Blenderのさらなる発展を支援している点です。
製品はBlenderの専門家によってテストおよびレビューされ、互換性や品質、サポートが保証されています。
推奨スペック
Blenderを快適に使用するための推奨スペックは以下の通りです。
Windows | macOS | Linux | |
OS | Windows 10またはWindows 11 | macOS 14 (Sonoma) | |
CPU | 8コアプロセッサ | Apple Silicon | 8コアプロセッサ |
RAM | 32GB | 32GB | 32GB |
GPU | 8GB VRAM | 8GB VRAM |
その他
ディスプレイ | 1920×1080 |
周辺機器 | 推奨は3ボタンマウスですが、2ボタンマウスやトラックパッドでも使用可能。 また、彫刻やペインティング、グリースペンシルの描画など特定のタスクには、ペンタブレットが推奨。 |
古いバージョンについて
Blenderの要件は時間とともに最新のハードウェアやドライバーに更新されますが、過去のバージョンは常に利用可能です。
これにより、古いコンピュータでもBlenderを使用し続けることができます。
ダウンロード方法
Blenderは、Blender公式サイトからダウンロードすることができます。最新バージョンはBlender 4.0.2となっています。(2024年2月19日時点)
ダウンロードページにアクセスすると、アクセスした OS に合わせた、最新リリースへのリンクが自動的に表示されますが、別の OS 用のバイナリや、古いバージョンのダウンロードも下のリストから利用可能です。
また、マイクロソフトストアや Steam、Linux Snap Store からもインストールできます。
価格
Blenderは無料で使用することができます。これがBlender人気の理由で、3DCG制作を始める初心者にはおすすめです。
有料のプロフェッショナル向け3DCG制作ソフトウェアの代表格としては、Autodesk社が提供する「3ds Max」や「Maya」があります。
3ds MaxとMayaについて知りたい方はこちら↓
まとめ
今回は、無料かつ多機能・高機能で多くのクリエイターから支持を集める3Dモデリングソフトウェア「Blender」について解説しました。
この記事が、Blenderを使って3Dモデリングを始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
関連記事はこちら↓